止まらない電気代の値上げ...節約のコツ教えます!

止まらない電気代の値上げ...節約のコツ教えます!

止まらない電気代の値上げ...節約のコツ教えます!
近年、値上がりが続いている光熱費。
請求額を見る度に驚いている人も多いのではないでしょうか...。
報道によると、2023年1月に請求された東京電力ホールディングスの電気料金は、標準モデルで前年から5割近く上昇して過去最高にまで跳ね上がっているそうです。

そんな電気代を節約する方法の前に、皆さまが毎月払っている電気代がどうやって決まるのかをご紹介します。

電気代のしくみ

電気代は
1.基本料金
2.電力量料金(電力量料金 ± 燃料費調整額)
3.再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)
をそれぞれ計算した上での合計額となります。

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1.基本料金
電力をまったく使わなかったとしても必ず支払う必要がある料金です。
※ 基本料金が無料の電力会社もあります。

2.電力量料金
使用した電力量に応じて発生する料金である電力量料金と、燃料調整額を合わせた料金を表します。
使用量に応じた電力量料金は、「1kWhあたり」の単価が設定されており、<1kWhあたりの単価>×<使用電力量(kWh)> で計算します。

3.燃料費調整額
原油、液化天然ガス、石炭などの燃料価格の変動に合わせて変動して、使用者が負担する金額です。燃料費調整単価 × 使用電力量で計算されます。
燃料価格が高ければ燃料費調整額は引き上げられ、低ければマイナスになる仕組みになっています。
つまり、燃料費調整額によって、電気料金が増額されることもあれば、減額されることもあります。

4.再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)
「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」によって電力会社が買取りする費用の一部を、電気利用者が使用量に応じて負担するものです。
再エネ賦課金単価×電気使用量で計算されます。再エネ賦課金の単価は、年度ごとに国が全国一律で決定しています。

また、政府の発表(2022年10月現在)によると、2023年の春には、さらに2割から3割ほど電気料金の値上げが予想されているんです。

予想される理由は、電気代が急上昇し、国が決めている燃料費調整額の上限額に、大手電力会社10社すべてが達してしまったことにあります。
つまり、それ以上の値上げができず、どこの電力会社も赤字の状況になっているのです。

そこで、多くの電力会社では、来年春の値上げを目指し「規制料金」の値上げ申請を進めており、さらなる値上げが予想されているのです。

この値上げに対応した国の支援策もされていますが、その支援もずっと続く訳ではないだろうと予測されます。
だからこそ、この電気代高騰が続く状況を踏まえて、家計を守る対策をしていく必要があるのです。

電気代を抑える!知っておきたい対策3選

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まずは現在契約している電気プラン・電力会社および、電気の利用状況を確認しましょう。
今現在の利用状況を把握するだけでも、意識が高まり具体的な対策を実行しやすくなります。
その上で、これからご紹介する対策も取り入れて電気代高騰に備えていきましょう!

1 電気料金プラン・電力会社の見直し
電気料金プランや電力会社を見直すだけで、現在の電気料金を抑えることができる人もいます。
電気料金の比較サイトもありますので活用しましょう。

2 省エネ家電の活用
買い替えには費用がかかりますが、省エネ家電の利用で消費電力を大きく削減できるので、長い目で見ると、買い替え費用を上回る節約効果が期待できるものもあります。
買い替えした際の電気代削減率をチェックした上で、削減効果の高い家電から買い替えを検討してみましょう。

例として、省エネの冷蔵庫とLED電球に買い替えた場合の削減効果をご紹介いたします。

<冷蔵庫>
2009年から2019年の10年間で、冷蔵庫の消費電力量は4割以上も減っています。
10年以上前に買った冷蔵庫を使っている人が、年間の消費電力量を250kWh削減できる冷蔵庫に買い替えた場合、1kWhあたり30円で試算すると、
250(kWh)×30(円)=7,500円の削減です。

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<電球> 
一般電球からLED電球へ変更することで、約86%も年間消費電力量が少なくなります。
年93kWh削減できるため、節約効果は93(kWh)×30(円)=2,790円の削減となります。
電球1個あたり2,790円削減できるので、電球の数だけ削減できる金額は大きくなります。

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3 電気の使い方の見直し

家庭における家電の電力消費量は、夏季と冬季いずれもエアコン・冷蔵庫・照明で5割以上を占めています。
日々の節電対策をする場合、まずは、エアコン・冷蔵庫・照明の使い方を見直してみましょう。

<エアコン>

冷房(設定温度28℃)を1日1時間短縮した場合:年約580円の節約

暖房(設定温度20℃)を1日1時間短縮した場合:年約1,260円の節約

<冷蔵庫>

ものを詰め込まず、半分にした場合:年約1,360円の節約

設定温度を「強」から「中」にした場合(周囲温度22℃):年約1,910円の節約

<照明> 

点灯時間を1日1時間短縮した場合

12Wの蛍光ランプ    :年約140円の節約

54Wの白熱電球    :年約610円の節約

9Wの電球形LEDランプ:年約100円の節約


電気代は今後も上昇することが予想されます。
状況に応じて柔軟にプランの変更や電気の使い方の見直しもしていきましょう。